2018年度の開業をめざす「道の駅」整備事業で、南足柄市が秦野市内の設計事務所(設計グループ)を実施設計の優先交渉権者に選定したことが30日までにわかった。今後、この事務所と交渉し6月の発注をめざすという。
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市によると、今年4月5日から18日まで実施設計の企画提案を公募したところ5者から応募があった。
職員2人と建築関係者3人が選考委員となり採点方式で3者を選び、5月26日にプレゼンテーションを受けて再び採点、最高点だった1者を選んだ。
選考委員の顔ぶれや、評価項目、提案内容、事業者が示したとみられる意匠の図案などについては「誤解を招く可能性があるため公表できない」とした。
関係者によると委託先に内定した設計事務所は、県西の自然丸太を製材した材による木造平屋建ての建物を提案したという。
整備事業では、用地選定が難航したため昨年度に予定していた実施設計の発注を断念し、今年度当初予算に改めて実施設計の費用約2200万円を計上した。
道の駅は、竹松交差点付近の市道に面した約6千平方メートルの農用地への整備が予定されている。実施設計と平行して農用地からの除外、転用認可を県に申請する。認可を待ち、来年夏に着工し、18年秋の開業をめざす。
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周辺の景観や「道の駅」のコンセプトを印象づける建物の設計は整備事業そのものに賛否両論があっても市民の関心事だといえる。
たとえ委託先を決めるために実施したコンペであっても、優先交渉権を得た事業者がどのような提案をしたかについて「誤解を生む可能性がある」と公開を拒む姿勢は前時代的だ。
漏れ伝わるところによると、県西地域の材と地域の匠の技を用いる木造建築の提案だったともいう。現時点でその全容を知ることができず残念だが期待が膨らむ提案とも感じる。
それだけに、南足柄市行政のご都合主義の対応が残念でならない。道の駅は誰のために造るのだろうか。
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