大井町議会は3日、改選後初の臨時会を開き、議長に小田眞一氏(62)=4期=、副議長には細田勝治氏(72)=2期=をそれぞれ選出した。正副議長の選挙では投票の前に、初めて公開の所信表明会が行われた。
今年9月に実施された町議選では現職11人、元職2人、新人1人が当選して10月1日に新たな任期が始まった。3日に召集された臨時会では、正副議長をはじめ議会運営委員会、常任委員会などの所属も決まった。
今回の正副議長選挙では大井町議会として初めてとなる「正副議長志願者の所信表明会」を実施。本会議で行われる投票を前に、正副議長の就任に意欲をもつ議員が、非公式ながら公開された議場で自らの考えや方針を述べる機会があった。
そもそも地方議会の正副議長選挙は公職選挙のような立候補制ではなく議員全員が候補者となるため、議長としての議会運営に対する考え方などが選挙に反映されにくい。さらに議場での選挙を前に議員間で調整が行われ大勢が決していることも少なくないため、透明性を指摘する声もある。
選出の過程をより透明化するために議会が考えた手法として、近年では投票の前に所信表明の機会を設ける議会もあるが、多くは非公開の場で行われている。大井町議会のように公開された議場で実施する例は全国的にも少ない。
この日の議長選挙では所信表明会で考えを述べた小田眞一氏が11票を集めて議長に当選。所信を述べた議員のいなかった副議長選では細田勝治氏が同じく11票で当選した。
本紙の取材に小田議長は「議会報告会やネット中継の導入、ホームページの在り方などを見直し、町民と議会が対話しやすくなるような取り組みを進めていきたい」と話している。
申し合わせによる正副議長の任期は2年。
このほか企画経済常任委員長に元議長の石井勲氏(73)、教育福祉常任委員長に前副議長の瀬戸和雄氏(70)、議会運営委員長には前議長の清水豊司氏(73)がそれぞれ就任した。広報常任委員長は細田勝治副議長が兼任する。
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