消防団員の定数割れを打開しようと南足柄市が8日、大雄町に住む5人を「機能別消防団員」に任命した。人手の薄い平日の昼間などに火災が発生した際に経験を活かして特殊機材などを用い初期消火を担うことになる。
任命されたのは元消防職員で自治会長の高橋重光さん(69)、元消防団員の山崎保弘さん(65)、鈴木英雄さん(61)、鈴木一郎さん(59)、鈴木博英さん(58)で、それぞれ数十年ぶりの現場復帰になる。現役復帰といっても活動範囲などが条例で制限されるため、あくまで消防団の補助役となる。大雄町の消防団は定員8人だが慢性的な欠員状態が続き、現在は2人にまで減った。危機感を感じた自治会は、昨年3月に消防団OBの「消防サポート隊」を発足した。
きっかけは一昨年12月の建物火災。現役団員は会社勤めですぐに現場に到着できず、建物付近に住む住民の安否確認に手間取った。そんな状況を目の当たりにして「自分たちの地域は自分たちで守らなければならない」と強く感じた。
ただ、あくまでも「支援」のため法律上消防団の資機材使用や保険加入が認められていなかった。「危険と隣り合わせである以上、メンバーの安全が確保されていなければ」と高橋さんが市に相談し、機能別消防団員制度の利用が決まった。
有事に備えるだけでなく、現役団員の募集や火災を予防する環境づくりなどに力を入れるなどして地域の安全を守っている。
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