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山北町共和地区お峯入り 本番まであと8日 最年少も最高齢も、親子の絆

文化

掲載号:2017年9月30日号

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最高齢の臼井止戈夫さん(右)と息子・範雄さん(左奥)
最高齢の臼井止戈夫さん(右)と息子・範雄さん(左奥)

 国指定重要無形民俗文化財「山北のお峯入り」が10月8日(日)に大野山周辺の共和地区と山北町役場で行われる。9月23日には旧共和小学校で最後の総練習があった。それぞれの思いで本番を迎える2組の親子を取材した。

 お峯入りは、山北町皆瀬川の旧共和村に伝わる芸能で8演目11種類の歌や舞の総称。能や狂言の厳粛さ、公家の優雅さ、修験者の儀礼などがしきたりとともに地域に伝承されている。

 総勢80人による演目はそれぞれが独立し、役割が家を中心に受け継がれている。

 配役は親から子が基本だが少子高齢化が進む地域では人手の確保が難しく5年前の前回は山北高校の生徒が助っ人として参加した。この5年間で移住者の若者が増えたため今回は地元住民6割に地域外の縁者4割で総勢80人が揃った。

 国道246号線から5キロほど山間にある人遠(ひととお)地区には、代々、山伏の儀礼(修行踊り)が受け継がれている。かつては12世帯あった集落が現在は3世帯に減ったが、杉本一さん親子と臼井止戈夫さん親子が4人で踊りを受け継いでいる。

 山伏の1人、臼井止戈夫さん(85)は最高齢の演者。記録によると67年前の1950年(昭和25)から演者名簿に記載がある。同じ山伏でほら貝を吹く息子の範雄さん(51)とは今回が6度目の共演になるという。

 大井町に住む範雄さんは週に一度、人遠の実家に顔を出す。「父は去年、肺炎で2カ月入院した。迷惑をかけると悪いので今回は23歳になる息子を出そうと思った」というが、止戈夫さんが強く参加を希望したという。

 一方で最年少の井上虎丸くん(11)は初めて演者に名を連ねた。華やかな衣装で、ほろかごを背負い鹿枝(かしえ)踊りを担う。息子を見つめる父・大介(39)さんは父の安司さん(74)から10年前に殿様役を引き継いだ。やがては虎丸くんにその役を引き継ぐ。

 虎丸くんは初めてのお峯入りを前に「おばあちゃんが喜んでいるので頑張りたい」と話していた。

 お峯入りは10月8日(日)午前9時半開始(山北町役場駐車場)。

最年少の井上虎丸くん(右)と父・大介さん(左)、祖父・安司さん(中央下)。 右下は杉本一さん
最年少の井上虎丸くん(右)と父・大介さん(左)、祖父・安司さん(中央下)。 右下は杉本一さん

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