大井町金子の東寺真言宗「最明寺」(加藤宥教住職)で9日、故人に手紙を書き「ホタルのポスト」に投函する催しがあった。加藤住職は、初めての試みだが今後も継続していくと話している。
「読む人のことを思い、一文字ずつ選び手を使って文字を書く手紙は、ネット社会においてますます重要になる」
そう考えた住職が、伐採された境内のケヤキを使ったポストづくりを思い立った。上大井の建具職人に「お寺っぽいポストを作ってほしい」と依頼し、高さ約1メートル、幅40センチほどのポストが昨年、出来上がった。
境内には昔から2つの沢があり毎年6月になるとホタルが舞う。そのためホタルを通じて先祖と今を生きる人を繋ぐ手紙のやり取りができればと、「ホタルのポスト」と名前を付けた。
この日は子どもからお年寄りまで15人が参加。本堂に机を並べ、それぞれの参加者が故人を思い手紙を書いた。線香をあげ丁寧に投函された手紙は「仏様しか読まない。仏様にしか届かない手紙」として、開封はせず護摩焚きなどで供養される。
最明寺は1221(承久3)年頃の創建。北条家ゆかりの善光寺如来をまつる善光寺堂が境内にあり毎年8月20日に善光寺如来護摩法要がある。大井町金子3315【電話】0465・82・0815。
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