大井町で一昨年から開かれてきたポン酢づくりイベントが新型コロナの影響で中止せざるを得ない状況に。そこで、主催してきた神奈川大井の里体験観光協会はこのほど新たな企画をスタートさせた。
ミカン農家は、商品価値の高いミカンを実らせるために大きさや傷の有無で選別し、それを摘果することで形のよい実を実らせる作業が必要。しかし近年は高齢化の進行でこうした作業が大きな負担だった。そこで農家を救済すべく「農家のお手伝い」と称した救済プランとして、年間でミカンの木を買い取り、摘果するイベントを一昨年から実施してきた。
イベントは都内や川崎、横浜市内などから小学生たちが参加するなど大好評だったが、今年は新型コロナウイルスの影響で準備を行うことができず、やむなく中止になった。しかし、冬のミカン収穫に向けて、摘果はしなければならず、さらに大量に出る青ミカンは有効利用したいと、同協会は新たに「農家の困りごと×withコロナ」と題した宅配プログラムを企画した。
自宅でポン酢を作ってもらうもので、青ミカンとポン酢のレシピを消費者に配送する。農家の収入にもつながり、消費者も楽しめる「withコロナ」の取り組みだ。青ミカンと調味料、ボトル容器、レシピがセットで価格は1セット3500円(税込)。すでに毎回参加する小学生の家族などからも続々と注文が入っているという。
同協会の夏苅静男会長は「大井町の魅力を伝え、里山の暮らしを少しでも知ってもらう機会になれば。秋に予定しているミカンの催しにはぜひ足を運んでほしい」と話している。
また、同協会によれば、里山暮らしを体験できるイベントをシリーズ化し、地元をPRしていく計画もあるという。申込み・問い合わせは神奈川大井の里体験観光協会【電話】0465・43・6309へ。
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