南足柄市は1月11日、市外出身・在住の職員や入庁歴の浅い職員を対象に、市の歴史と観光資源等を市民から学ぶ研修会を行った。市民が講師を務める職員研修は初めて。
南足柄市役所は近年市外出身・在住の職員が増えてきている。市は道の駅オープンやはこね金太郎ラインの開通などで、市外から訪れる人が増え、歴史や観光資源等の知識がこれまで以上に職員には求められていることから、今回、市の歴史や観光面での知識向上と市の魅力の再認識を図る目的で研修が行われた。
講師を務めたのは現在もガイド活動をする「NPO法人南足柄市観光ボランティアガイドの会」理事の植田勇次さん(77)。
研修会は2回に分け、40人の職員が参加した。
植田さんはまず、地理的な特徴を解説。水の郷百選に選出されたことや旧石器時代から人が住み始めたことなどを説明した。
大雄山最乗寺の話では、1927年にケーブルカーの計画があった歴史を紹介。飯沢付近から三門近くまでの計画だったが29年の世界恐慌の影響で断念したと解説した。そのほか、ジオパークや金太郎伝説、市内の観光名所などスライドを交えて説明。終始職員は植田さんの話を聞きながらメモを取っていた。
参加した2年目の職員は「観光スポットは把握しているが、関連する歴史などは浅い知識しかなかったので、理解が深まった」。別の職員は「自分が知っていることはまだまだ少ないことが分かった。講師の説明で観光面で改めて気付いたこともあり勉強になった」と話した。総務課の担当者は「市民による講師の話を聞くことで、市民とともにまちづくりを進めていく意識の醸成につなげたい。今後、職員研修の必須項目にしていければ」と話した。
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