重点事業へ集中配分 開成町・山北町 2012年度当初予算案を発表
開成町
開成町(府川裕一町長)は2月22日に発表。総額は前年度比2・6%減の86億7814万9千円で、うち一般会計が51億1529万7千円(4・5%減)。町では「大規模事業への積極的投資と町民サービスの質の向上を両立させたバランス重視の予算」としている。
一般会計の歳入では、総額の50・5%を占める町税を0・9%増の25億8504万6千円と見込んだ。このうち個人町民税は微増、法人町民税は前年度並み、固定資産税は地価下落による評価替えの影響で減収を見込んだ。町債は、南部地区土地区画整理事業支援債や開成小学校大規模改修工事などの重点事業に充当するため6億7560万円(5・7%減)発行。また町は前年度に続き普通交付税交付団体となり、特別交付税を加えた2億8千万円の地方交付税を見込んでいる。
「町民ニーズに対応するため、既存事務事業の見直し、経費節減、不要不急の事業の廃止・縮小など整理統合に努めた」とした歳出は、議会費が約1250万円(10・3%)減、民生費が約1億200万円(6・3%)減としたほか、性質別では地域手当の削減などにより人件費を約1450万円(1・6%)減とした。主な新規事業は次の通り。▽新エネルギー活用推進事業▽松ノ木河原公園整備事業▽4号調整池築造事業▽瀬戸屋敷指定管理者導入可能性事業
その他の特徴的な取り組みとしては、危機管理担当課長の新設と防災安全専門員の増員などによる防災対策の強化や、「町民活動応援補助金」の創設などを予定している。
山北町
山北町(湯川裕司町長)は2月22日に発表。総額は前年度比1・9%増の83億4262万1千円で、このうち一般会計が49億円(前年度比1・2%減)。町では「『元気な山北のまちづくり』を推進するため、真に必要な事業を見極めたうえで財源を重点的に配分した予算編成」としている。
一般会計の歳入では、評価替えによる固定資産税の減収により、町税を0・7%減の19億6076万9千円と見込んだ。また定住総合対策や新東名対策、台風による復旧関連等に充当するため町債を4億3690万円(4・9%増)発行。財政調整基金などを切り崩し、2億1785万8千円(3・2%増)を繰入金とする。
歳出では山北駅北側の整備など総務費が約9250万円(9・2%)増、新東名対策事業など土木費約1億1890万円(20・8%)増、雇用対策事業の大幅減により商工費約6640万円(39・1%)減、川村小の給食室改修工事の終了により教育費約1億950万円(18・7%)減とした。主な新規事業は次の通り。▽山北駅北側に定住促進住宅や商業施設等を整備▽TVKデータ放送の開始▽足柄茶の安全啓発▽(仮称)山北ふるさと館の基本設計▽平山古民家の改修工事▽山北ブランド宣伝助成金▽ヤマビル駆除▽学校統合の推進▽「山北のお峯入り」公開
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