1541年(天文10年)創建の古刹、金剛山 大長寺(開成町吉田島、大森健雄住職)で1月14日、233年ぶりとなる本堂新築を祝う落慶式が、県内外から集った曹洞宗の僧侶ら約50人と檀信徒ら合わせて約350人が出席する中で、盛大に執り行われた。
新しい本堂は耐震性に優れたSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート構造)の地上1階、地下1階建。バリアフリー設計が施され、エレベーターやみんなのトイレなどを備える。江戸時代に建てられた本堂の姿をできるかぎり復元しようと柱や虹梁、欄間などは前の本堂のものを生かしているため、木のぬくもりとともに同寺の歴史を感じられる造りになっている。
落慶式では本堂の完成を諸仏に感謝し、寺の繁栄や世界平和などを祈願する読経等が行われた。また大森住職から本堂の設計や施工を請け負った企業へ感謝状が贈呈された。
大森住職は「皆様に支えられて本日、無事にお寺の中心となる本堂が完成しました。今回の新築では、お子様からお年寄りまであらゆる人に優しい『バリアフリー』を第一に考えました。この御本堂は100年先、200年先にも使われている可能性があり、今を生きる私たちから子孫への贈り物ともいえるのではないでしょうか」とあいさつし、出席者に感謝を述べた。
またこの日は先代住職の七回忌を弔う先住忌と、毎年1月15日に行っている大般若会も同日に催された。
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