山北町にある標高220メートルの丸山で、山頂を平らにする造成工事がこのほど完了した。長年の悲願だった同地への企業誘致に成功した町が2月28日 に一般向け見学会を開く。
山頂部を工事したのは、同地に約19ヘクタールの事業用地を所有する三井造船株式会社(東京都中央区)。 同社は昨年4月、座間市内にある科学技術研究開発用装置類メーカー「トヤマ」(遠藤克己社長)との間で、山頂部の約3ヘクタールについて賃貸借契約を結ぶことで基本合意している。これを受けて昨年9月から造成工事に着手していた。
町によると、トヤマはこの場所に本社と工場を移転させるため、今春にも建築工事に着手。来年4月の工場稼働を目指し、山北町の街づくりへの参加にも意欲を示しているという。
長年の悲願
三井造船が丸山に土地を取得したのは1974年と1991年。その後2000年までに頂上部分への進入路や住宅用地の造成を完了させたが、社内事情で開発が休止。08年からは町が企業誘致を進めてきた。
こうしたなか12年11月に山頂部を視察したトヤマが三井造船や町と交渉を開始。13年1月には湯川裕司町長が三井造船の本社を訪問し、6月には企業進出を促すための税制優遇にも着手するなど、誘致への取り組みを強化していた。
湯川町長は「長年の懸案だった丸山開発が前進することで街づくりのはずみになる。28日は、これまで出入りできなかった丸山山頂からの眺望も楽しんでもらいたい」と見学会への参加を呼び掛けている。
見学会は午前10時から。入口は町立川村小学校(山北町山北1002番地)の校庭そば。当日は9時半に開錠する。予約不要。
問い合わせは町商工観光課【電話】0465・75・3646。
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