足柄ロータリークラブ(柿沼泰信会長)がこのほど、一般社団法人日本外交協会(東京都港区)に中古のパッカー車1台を寄贈した。車体には開成町立文命中学校の生徒がイラストをペイント。14日に同校でお披露目式が催された。
パッカー車は、同クラブ会員のあしがら環境保全株式会社(南足柄市、加藤誠一社長)が所有していたもの。生ごみの収集で開成町を中心に10年間使用された現役の車両で「あと5年は使用できる」(同社)という。「まだ使えるうちに必要としている国で活用してもらいたい」という会員の声を受け、同クラブでは、開発途上国に中古機器を送るリサイクル援助事業などを展開している日本外交協会を通じて外国へ寄贈することを決めた。
同クラブでは、収集車が使われていた開成町の子どもたちに装飾してもらうことを発案。昨年12月に同校へ依頼し、引き受けた美術部(平野杏実部長、部員数13人)が部員総出でペイントした。車体には町の花であるアジサイや、観光施設の瀬戸屋敷などがカラフルに描かれている。平野部長は「どこかの国で開成町のことを知ってもらいながら、その町が開成町のようにきれいな町になるように活躍してほしい」と車両に込めた思いを語った。
「思い載せ走る」
式典には足柄ロータリークラブのメンバーや同校の美術部員、府川裕一町長らが出席。あいさつした柿沼会長は「地球はみんなのもので、きれいなままで次の世代へと引き継いでいかなくてはならない。パッカー車はみなさんの思いを載せながら外国で活躍する。我々もみなさんの思いを強く受け止めて、今後の活動に取り組んでいきたい」と述べた。
車両は3月24日に日本外交協会へ送られ、整備後に寄贈先の国が決まる。
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