外国人観光客に町をPRしようと、松田町では23日に開催された「まつだ観光まつり」に、米軍キャンプや駐日大使館の関係者とその家族など29人を招待。ゆかたなどを貸し出してもてなした。
これは2020年に開催される東京オリンピックに向けて、松田町が取り組んでいく国際交流事業の先駆けとして企画された。
外国人に松田町の魅力を発信するとともに、町民の英語力やもてなしの意識向上に役立てようと、今回初めて実施された。
町では、都内にある日本語学校を通じて外国人の参加者を募り、コロンビア共和国やノルウェー王国の大使館、キャンプ座間の関係者やその家族の参加を取り付けた。日本語学校のフェイスブックを見て応募してきた人もいたという。
一方で参加者に日本の祭りをより楽しんでもらうためのアイテムとして、町民に使わなくなったゆかたや甚平などの提供を呼び掛けて、最終的に町内から着物約50着と帯や下駄などが寄せられた。
観光まつりを満喫
貸し切りバスで来町した招待客29人は、はじめに松田山ハーブ館を訪問し、出迎えた松田小学校の生徒10人と食事をしながら交流した。小学生は授業で習った英語で懸命にコミュニケーションを図り、外国人観光客も笑顔で応じた。一行は松田町役場でゆかたや甚平に着替えると、JR松田駅前で大名行列や御輿などの町民パレードに合流。パレードのメンバーと記念撮影を行い、そのままパレードについてメイン会場に入った。会場では出店や盆踊り、花火など思い思いにまつりを楽しみ、声をかけてきた地元の高校生ともフランクに会話を交わすなど親睦を深めていた。
フランスの保険会社に勤めるエトマニアク・ローランさん(35)は、フェイスブックを見て応募したひとり。「東京以外の地方の祭りに興味があり、参加を決めた。御輿などを間近で見ることができてうれしかった。松田山から見えた眺望や富士山にも感動した。機会があればまた来たい」と感想を話していた。
本山町長は「町として新たな取り組み。今後も桜まつりなどで同様の国際交流事業を実施したいと考えている。こうして外国の人が訪れやすい環境を整えていき、それが県西に広がっていけば、海外からの観光客も増える」と話している。
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