高校野球の指導者で横浜高校前監督の渡辺元智さん(71)=松田町出身=が6日、小田原市内で講演し、地元中高生や高校野球ファン、同校のOBら280人が会場を埋めた。
渡辺さんは、故郷の松田町で過ごした少年時代の思い出や50年間にわたる監督時代のエピソードを交え、およそ1時間半にわたり人生訓を披露。「目標を立て正しい努力を積み重ねることで、人生の勝利者になれる」「目標がその日その日を支配する」、「野球の9イニングには人生の縮図がある」「栄光より挫折、成功より失敗、勝利より敗北から学ぶことが大切」など、選手のみならず各地の指導者やメディアに述べてきた渡辺語録を惜しげもなく語った。
会場には旭丘高と小田原高の野球部員の姿もあり、身振り手振りでバッティングのコツなども伝授した。
渡辺さんは「私は松田町の生まれで菩提寺が小田原にある。この地域からぜひ甲子園に行く高校が出でほしい」とエールを送り、「今後も全力で青少年育成に取り組む」と話していた。
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