足柄平野の桜の見頃が、松田の河津桜から南足柄の春めきへ移る―。南足柄市内の各地では、桜の開花にあわせ各地で桜まつりが予定され、近隣や遠方から訪れる花見客を街全体で迎える準備が始まっている。
春めき桜は、同市塚原の農業、古屋富雄さんがヒガンザクラの枝変わりとして増殖をかけた一本の母木から生まれた南足柄原産の早咲き桜。ソメイヨシノよりも早い3月中旬頃に開花するため、同市の地域が春めきを積極的に植樹して各地に桜の名所が誕生した。
古屋さんは現在も春めきの栽培を続け、花が香る特長を活かして盲学校や点字図書館に寄贈、卒業生に贈る桜や観光振興への活用などで全国に苗木を提供している。地元南足柄では、1996年に市が実施した「あしがら花紀行」発祥の地として、同市千津島地区のふくざわ公園に60本の春めきが植栽された。
市の西を流れる狩川では富士フイルム足柄サイト脇の狩川左岸にある「幸せ道」に70本、右岸の「春木径」には101本が植えられ「春木径・幸せ道」として桜の名所となった。
JAかながわ西湘福沢総合選果場下の丘陵地帯の斜面には120本が咲き誇る「一の堰ハラネ」があり、塚原のユートピア農園や矢倉沢など南足柄市内では各地で春めきが楽しめる。
春めきの他にも、山北町と隣接する酒匂川沿いの「大口広場」ではソメイヨシノ、大雄町の「大雄町花咲く里山」ではヤマザクラやシダレザクラ、「大雄山最乗寺」でもシダレザクラが楽しめる。
桜まつり予定(開催順)。
「一の堰ハラネ」3月21日(月)まで開催中。10〜16時。20日(日)までライトアップ「春木径・幸せ道」3月19日(土)〜21日(月)9〜16時。辻下グラウンドでも。車椅子可。大雄山線富士フイルム前駅下車徒歩5分。
「ふくざわ公園」3月20日(日)・21日(月)10〜16時。箱根登山バス東まました・まましたから徒歩15分。
「大口広場」3月25日(金)〜27日(日)、24日(木)〜27日(日)21時までライトアップ。富士急湘南バス大口徒歩5分。
「大雄町花咲く里山」3月26日(土)〜4月10日(日)9〜16時、伊豆箱根バス仁王門徒歩10分。
「大雄山最乗寺」4月3日(日)8時半〜正午。
3月16日午後現在、最も早い一の堰ハラネで4分咲き程度。問い合わせは市商工観光課【電話】0465・73・8031(休日は【電話】0465・74・2111)へ。
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