昨年末に大相撲伊勢ヶ濱部屋に入門し、今年の1月場所で桜富士として角界デビューした南足柄市出身の矢野雄一郎さん(18)が、3月1日に母校、旭丘高校を卒業し、本紙に心境を語った。
母校と交流がある伊勢ヶ濱部屋が同校で相撲教室を開き、第63代目横綱の旭富士として活躍した伊勢ヶ濱親方から直接指導を受け、「親方のもとで相撲がとりたいと思った」。この在学中の出会いが角界入りのきっかけになった。
部屋への入門を相談したのは、女手一つで育ててくれた母・美津子さん。「厳しい世界だから」と反対されたが、懇々と説得して思いを貫いた。入門当日の朝、涙を見せまいと「かあちゃん、いってきます」といつも通り玄関を出た。「育ててくれた母に恩返しができるように」と、感謝と決意の気持ちを込めてその晩にLINEを送った。
美津子さんによると「いつもより少し長い文章で”ありがとう”とあった」。「桜富士と呼ぶのは少し寂しいけれど一番のファンでいたい」と美津子さん。
横綱への夢
「独特の雰囲気、土俵までの通路の孤独さ」で大相撲を実感した1月場所では5勝2敗で勝ち越し、序二段西六十六枚目に番付を上げた。日々の稽古に加え、ちゃんこ番など部屋の仕事をこなしながら明日12日からの3月場所に挑む。
故郷の南足柄市はこれから早咲きの”春めき”桜が開花し、見ごろを迎える。母校の旭丘高を卒業し名実ともに角界の一員となる。「5年で幕下。いずれは横綱に」―そう力強く誓った。
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