あしがら写中 Vol.35
こどもの日について▽国民の祝日を定める法律で5月5日は「こどもの日」とされている。昭和23年からの法律で「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母親に感謝する」としている▽そもそも国民の祝日は「美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために」とある。職種によっては仕事が、学校はほぼ休める休日で大型連休終盤でもあるが、その本質を知ると日常も豊かになりそうだ▽96年に亡くなった作家の司馬遼太郎さんは89年に「21世紀に生きる君たちへ」という初のこども向け随筆を発表した。数多の歴史を紐解き2千年の歴史の中を生きた司馬さんがこどもたちに「その楽しさをおすそわけしてあげたい」としながらも「未来」はこどもたちにしかなく「さびしく思う」とも記している▽司馬さんが生きたかった未来は司馬さんにどう映っているのか。そんな随筆も読みたいような気もする。かつて子どもだった人たちが今どうあるのか。そんなことを考えるといい祝日になるような気もする。
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