気象庁は23日、7月28日から1週間を対象とする異常天候早期警戒情報を発表した。期間中の気温は「かなり高い」傾向が予想されるため、健康への影響に注意が必要となりそう=7月25日起稿。
厳しい暑さ「持病にも影響」
気象庁の早期警戒情報発表の3日前(7月20日)には日本救急医学会が熱中症警戒の緊急会見を開き、【1】運動や作業中止の適切な判断【2】水分をこまめに取る【3】適切な重症化判断と応急措置【4】周囲にいる人同士が互いに注意し合う―ことを提言した。
本紙ではこの提言を受けて、7月23日に県立足柄上病院救命救急部長の清水智明医師を訪ねた。
清水医師によると熱中症による同院への救急搬送者は7月20日時点で月間50人を超え、昨年の3割増のペースという。
熱中症にはカウントされないが、高血圧や糖尿病、脳血管や心臓の疾患をもつ人が連日の暑さの影響を受けて症状を悪化させるケースが目立つ。清水医師は「7月としては過去に経験したことのない状況。持病がある人は特に注意が必要」と警鐘を鳴らす。
熱中症では多くの場合、脱水症状を引き起こす。その際に「塩分の摂取が重要」という。発汗すると水分と塩分が失われるが、塩分の補給が見落とされがちになる。意識して塩分を取っていても「不足しがちになる」。医師の指導で塩分制限がある人はかかりつけの医師との相談が必要という。
物忘れも信号
高齢者は、いつもより物忘れやふらつき、食欲低下や胸焼けのような症状に注意が必要という。
さらに【1】水が飲めない【2】立てない【3】意識混濁―のいずれかひとつでも症状があれば「迷わずに救急車を呼んでほしい」と清水医師は話している。
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