開成町役場で21日、新庁舎の起工式があり、役場や工事関係者ら約40人が出席して工事の安全を祈願した。構想から7年を経て着工の日を迎えた府川町長は「町民の皆様に喜んでもらえる庁舎となるようお願いしたい」と工事関係者を激励した。
町は2011年の東日本大震災を機に1970年完成で老朽化が指摘される役場庁舎の建て替えに向けた検討を始め、準備を進めてきた。
地震と津波による福島第1発電所の事故による計画停電などを経験し、再生可能エネルギーを活用した新庁舎建設の構想が現実味を帯びていった。
起工式で鍬入れを行った府川町長は「先送りされてきた庁舎建設に向けては必要な手順を踏みながら丁寧に進めてきた。困難もあったが、こうした日を迎えられたのは多くの出会いとめぐり合わせがあってこそ。これからも多くの皆様の力で町民に喜んでもらえる庁舎にする」と抱負を述べた。
設計監理を担う松田平田設計(本社・東京都港区)の中園正樹社長は「親しまれる中にも使いやすく、災害時には防災の最前線として安全に機能するよう設計した。庁舎としては日本で初めてZEB認証を受けた建物となる。できあがったあかつきには大変注目される建物になる」とあいさつ。施工する大成建設(本社・東京都新宿区)の白川浩常務執行役員横浜支店長は「日本一元気な町の発展に貢献する庁舎を無事故無災害で工期内に完成させる」と話した。
新庁舎は基礎免震構造の地上3階建て。太陽光発電などの導入で標準的なビルよりも約8割の省エネが可能となる。完成は2020年春で同年4月に供用開始の予定。
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