黒岩知事（右）に受賞を報告する森社長
開成町の（株）瀬戸酒造店の日本酒「セトイチ 音も無く」が、フランスで開催された「Ｋｕｒａ Ｍａｓｔｅｒ２０１９」の純米酒部門で、最高賞であるプラチナ賞を受賞した。錚々たる受賞メンバーの中で神奈川県の、それも酒蔵再開から１年での快挙。フランスを大いに驚かせることになった。
日本酒といえば東北、北陸、そんな中で神奈川県の業者が受賞―。府川裕一開成町長とともに神奈川県庁に報告に訪れた同酒造店の森隆信代表取締役は、黒岩祐治神奈川県知事に受賞の経緯を説明し、知事は「すごいですね」と関心を寄せた。
同コンテストはフランスで２０１７年から開催されている、フランス人によるフランス人のための日本酒コンクール（品評会）。審査員はフランス人のソムリエやレストラン関係者、ホテル・料理学校関係者などを中心に構成されている。今年度は全４部門で７２０点の応募があったという。健康ブームに沸くフランスでは、調味料に味噌や醤油を使うようになり、そのため日本酒の需要が増加傾向にあるという。
瀬戸酒造店は慶応元年（１８６５年創業）。開成町唯一の酒蔵で、１９８０年に自家醸造を中断したが、２０１８年から醸造を再開している。
森社長は「うちの底力が評価されて嬉しい。同時に開成町の水の良さも証明できた。水をテーマに地域を活性化するストーリーを描いてこの事業を始めました。この賞を超えるような酒を造っていきたい」と話している。
受賞商品は現時点で品薄で、次回は12月の販売を見込んでいるという。問合せは【電話】０４６５・８２・００５５へ。
「セトイチ 音も無く」
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