近年、自然災害の激甚化が著しい。大規模な災害が発生した場合には、自治体自身も被災することから、情報発信が困難になることも想定される。こうした中、南足柄市は茨城県守谷市、岩手県遠野市、兵庫県川西市と「災害時相互応援に関する協定」を結んでいる。これにより、有事にホームページで災害情報等の発信が困難になった場合には協定先で代理掲載が行われることになっている。
この「災害時ホームページ代理掲載」とは、同協定を結んでいる都市間の一方で災害があり、ホームページの利用が困難になった場合に、被災していないもう一方の都市がそのホームページ上で災害名、災害発生時刻や被害状況、避難所の開設状況、ライフライン(電力、水道、下水道、通信、交通など)の情報を提供するものだ。このほか、協定先の市から依頼があった情報なども随時掲載することになっている。
現在、南足柄市が協定を結んでいるのは3市。守谷市は南足柄市同様にアサヒビール株式会社の工場があること、遠野市は東日本大震災の際に交流が始まり、その後も南足柄市内で防災講演会を開催するなど関係が深まったこと、川西市は「金太郎」の共通点があったことなどがきっかけ。守谷市は2013年、遠野市は15年、川西市は17年にそれぞれ締結している。
これまでに協定に基づく対応事例としては、18年に発生した大阪北部地震の際、南足柄市のホームページで川西市の避難所開設情報を掲載したことがあるという。
南足柄市広報公聴課では「災害はいつ発生するか分からない。災害に対する備えの一つとして、協定を結んでいる3市のホームページをお気に入りやブックマークに登録したり、離れて暮らす家族などに知らせておいてほしい。災害時に円滑に利用できる準備をお願いします」と話している。
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