松田町は12月9日、小児医療費助成の対象年齢をこれまでの中学3年生修了までから、満18歳に達した日以降の最初の3月31日までに引き上げると発表した。町議会がこれにかかる改正条例を可決したもの。施行は2022年4月1日で、所得制限は設けない。町によると、対象年齢を18歳までとしている県内の自治体は大井町に次いで2例目。
現在町は、0歳から中学3年生修了までの子どもの基本的な医療費の自己負担分については、一部を除き全額を助成している。
こうした中、子育て世代の支援策の充実に力を入れる松田町は、対象範囲を拡大することにより、さらなる経済的な負担の軽減や健全な育成支援により、子ども達の健康の増進につなげたい考えだ。
町によれば、今年の4月1日時点で町内在住の0歳から中学3年生までの人数は計958人。助成にかかる予算は3384万2千円だった。
18歳まで対象を引き上げると、助成対象が214人増える見込みで、予算は355万6千円程度の増加を想定している。町子育て健康課の担当者は「幼少期は病気などが多いと思うが、家庭では成長するにつれて、けがの心配もあると思う。対象年齢が上がったことで、少しでも安心の材料になれば」と話す。
子育て世帯の声
松田町在住で中学3年と中学1年の子どもを育てている40代の男性は「上の子はこれから高校生になる所で助成が終わるタイミングだったので対象年齢が上がるのはうれしい。家計の面で助かるのはもちろんだが、何かあった時、費用の心配をしなくて済むのは精神的にも大きい」と話している。
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