綱島東親友会自治会館に、綱島地区では初となる高齢者を対象とした交流サロン『ふれあいの家』が25日、開設された。同サロンは、高齢者同士、地域住民に日常的に交流を深めてもらおうと、綱島地区計画推進委員会(大谷宗弘委員長)が「ひっとプラン港北」に掲げ、進めてきたものだ。
サロン開設の発端となったのは、港北区が地域の福祉・保健課題の解決に取り組むことを目的に2011年度に策定した「ひっとプラン港北」にある。同推進委員会はこれまで、災害時要援護者支援などに地域で取り組んできた。しかし【1】同地区の人口は、40474人と区内では日吉地区の70054人に続いて多く【2】65歳以上の高齢者も、区内で4番目の多さとなる5916人を数える(※数値は市統計ポータルサイトの住民基本台帳登録者数から区が計算、2013年3月末現在)現状に加え、地域住民らからも「身近なところで高齢者が気軽に集まれる場所を作って欲しい」との声が多く上がったことから、同会がサロンの開所を決めた。
背景の一つは「距離」
サロンを綱島東親友会自治会館に開設した背景には、綱島東では綱島駅から西へ約250m行ったところに地区センターがあるが、綱島街道より東側には施設がなく、高齢者が地区センターまで足を運ぶには距離があるということも考慮された。
老人会の数も減少
サロン開設を中心的に進めてきた、同会地域交流部会責任者の座間英夫さんによると、3年前に綱島地区に14あった老人会が現在は10に減少。入会者も減少傾向にあるという。これに対し座間さんは、「60歳を過ぎても働く人が増えていて、入会する時点で70歳を過ぎている人が多い現状があるのではないか。災害発生時に独居老人の孤立や被害の拡大を防ぐためにも、周辺住民が日常から顔の見える関係作りを構築することが重要と考えている」と思いを語る。
一方で、現状のサロンは常設とはなっておらず、運営スタッフ(ボランティア)も数少ないという問題を抱えている。同部会では、地域住民に声をかけ、スタッフの増加を目指すと共に、サロンの開催会場も地域内の様々な自治会館や個人宅などでも実施できるように注力していく考えだ。
サロンのこけら落としとなった25日には、ストレッチ体操や、地元在住の落語家『めだか亭めだか』による「目黒のさんま」などを実施し、会場は賑わった。
大谷委員長は、「今回地域住民の方々から頂いてきた声をサロン開設という形で実現できたことに大きな価値があると思う。今後さらに体制を整え、ますます発展させたい」と話した。
サロンについての問い合わせは、【電話】045・531・7554まで。
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