間もなく80歳を迎えるが、言葉はぽんぽん飛び出し、声には張りがある。植物の博覧会や展覧会に足を運んでいくうちに草木の絶滅危惧種の魅力にのめり込んだのが50年ほど前のことだという。「残していかなければという使命に駆られてね」と、笑顔を見せる。
現在は、植物園や大学の農学部などから分けてもらった絶滅危惧種の草木約20種を自宅の屋上で栽培している。
これまでに、新種の植物も生み出している。中でも、1990年には大阪で開催された「国際花と緑の博覧会」に君子蘭(くんしらん)を出展した経歴も持つ。試行錯誤の上に改良した植物が新種だと分かった瞬間は「何とも言えない」気持ちになるという。さらに安全面を考慮した家庭菜園用の食べられる殺虫・殺菌剤を開発するなど、植物を通して生きいきとした暮らしを送っている。
植物に興味を持ち始めたのは高校生の時。担任教師に「校庭の草むしりを手伝ってくれないか」と誘われたことがきっかけとなった。雑草がなくなった場所に球根や種を植えて育てていたという。「私が育った静岡の町に1軒しかない花店の旦那には色々と勉強させてもらった」と当時を懐かしむ。それから半世紀以上経ったが、今なお、植物への情熱は色あせていない。若さの源はそこにあるようだ。
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