様々な分野において功績顕著な人物に対して勲章が授与される「秋の叙勲」。区内からは高橋光也さんと和田由紀子さんの2人が受章した。
防犯指導に奔走
「各方面からお祝いの言葉を頂いた。本当に嬉しい限り」。静かに口を開いたのは、藍綬褒章を受けた高橋光也さん(77)。高橋さんは、地域の防犯と安全活動の推進向上を目的とする「港北防犯指導委員会」に約40年間に渡り所属し、30年近く会長職に就いている。この活動が評価された。
入会のきっかけは、当時の会長からかけられた「あなたはまじめだから頼む」という一言だった――。それからは地元菊名はもちろん、港北区全体の「犯罪を抑止したい」という強い思いと責任感で活動を継続させてきた。日ごろの活動内容としては、通称”青パト”に乗車しながら区内を定期的にパトロールして回る。そのほか警察や行政らと連携し犯罪多発地区などでの犯罪撲滅を目的とした啓発活動を行っている。
本業は東横製畳菊名店の代表として、奈良時代から長い歴史がある日本の文化である畳の製造・販売を行っている。畳の良さを伝え続ける忙しい毎日を送るが、会が実施するキャンペーンを欠席したことはなく「地道な活動だが、犯罪件数が減少するとやりがいを感じる」と話した。
今後は後任指導に努めていく方針を示している。
全国1位の上級着付師
他者の模範となるような技術や事業を有する者に贈られる黄綬褒章を授章したのは、3代目としてコンニャクヤ美容院(仲手原)を経営する和田由紀子さん。これまでに県大会を勝ち抜いた代表者が腕を競う全日本美容技術選手権大会に3年連続で出場し、1989年「花嫁化粧着付競技部門」で優勝。そのほか「横浜市長賞」「神奈川県知事賞」「神奈川県卓越技能者」など数々の受賞歴を持つ。今回の受勲を受けて「私には重いが、周囲も喜んでくれているので嬉しいです」と話している。
母の背中を見ながら幼少期に油のついた日本髪のかつらを櫛でとかして遊んでいたという和田さんは高校卒業後に母と同じ美容師の道へ。10代の頃は仕事をしながら洋裁学校に通い、社交ダンスを習うなど忙しい日々を過ごした。92年から着付教室を開催。伝統文化の継承に力を入れている。今でも日々の練習を怠らないという和田さんは「最近になって、天職だと思えるようになったんです」と笑ってみせた。
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