市内を中心に活動する沙羅短歌会(主宰・伊藤宏見さん)の総会・歌会が14日、新吉田地域ケアプラザで開催された。当日は、会員優秀作品等の表彰も行われた。
合わせて同会が年に数回短歌の授業を行っている新羽小学校、長津田小学校の児童16人に表彰状を授与。父兄、および各学校長の見守る中、伊藤主宰の講評も行われた。
歌会の特選は次の通り(作者の敬称略)。
●いかに楽しき旅にてありしも帰り来て手足のばせば我家(わぎへ)の安し(池田二美代)
●諦めぬ限りに夢に叶ふと言ふ書きとめて置くレシートの裏(鈴木栄子)
●白き月中空に冴ゆる早春(はる)の真夜柞葉(ははそ)の母逝き給ひけり(土屋美恵子)
●ささやかな朝餉(あさげ)の支度する吾をぼんやりと見ゐし亡母(はは)の歳くる(石田淳子)
●我が髪を亡母微笑(ははゑみ)みつつお下げに結ふ赤いリボンの温かかりし(中山昭子)
●元気となりし夫(つま)と歩める道の辺(べ)に春の陽浴びて三階草咲く(照屋妙子)
当日が母の日ということもあり、母に因んだ歌が多く詠まれ、まごころと生きる喜びの讃歌として、秀作が選ばれたという。
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