よみきかせグループ「めんどり」 本の楽しさ伝え28年 主婦10人が高津図書館で
ボランティアとして高津図書館で絵本の読み聞かせや紙芝居を定期的に行っている「よみきかせグループ めんどり(関根美幸代表)」の活動が28年目を迎えた。これまでにメンバーの入れ替わりもあったが、現在は主婦を中心とした10人のメンバーが子どもたちに絵本や物語の楽しさを伝え続けている。
「めんどり」は高津図書館の読み聞かせ講座を受講した有志16人によって、昭和57年12月に誕生した。高津図書館ではそれまで、同館の児童担当職員が不定期に読み聞かせを行っていたが、同グループも参加し、月2回ペースで定期的に開催するようになった。当初の対象は幼児のみだったが一年後には小学生まで広げ、8月と12月には紙芝居や人形劇などを盛り込んだ拡大版の「おはなし会」も実施し、子どもたちから毎回好評を得ている。
発足時からのメンバーで、最初の5年間代表を務めた平野純子さんは「もともと児童文学が好きで、子どもたちに絵本の素晴らしさを教えてあげたい、と参加しました」と振り返る。同63年3月に同館が現在の場所に移設された後は館内に専用の「おはなしのへや」も設置された。最近は子どもだけでなく、母親も一緒に聞きに来ることが多くなったという。また、区内の保育施設や小中学校に出張しての読み聞かせのほか、5年前からは大山街道フェスタにも参加して大型紙芝居や人形劇を披露している。
引越しなどの事情でメンバーが6人まで減少した時期もあったが、現在は高津区内や近隣区に住む40代から60代の主婦10人が活動している。「メンバーの仲も良く、楽しいからここまで続けられた。いつまでも心に残る良いお話を届けたいという思いは一緒。読み方など、練習中もお互い遠慮しないで意見をぶつけ合っています」と平野さん。月1回の勉強会以外でもそれぞれが自宅などで勉強や練習を積んでいる。メンバーの守屋淑子さんは「子どもの目は本当に厳しい。つまらないと反応しません。子どもだからこそ、常に全力でやっています」。イベントで使う人形や小道具も全てメンバーの手作りだ。
「子どもたちの笑顔が一番の励み。これからも、お話の楽しさ、素晴らしさをたくさんの子どもたちに伝えていきたい」と関根代表は話している。
「おはなし会」は毎週水曜日14時半から(幼児向け)と15時から(小学生向け)開催。問い合わせは高津図書館(【電話】044・822・2413)へ。
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4月26日