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高津区版 公開:2012年10月26日 エリアトップへ

下作延の木所さん 野菜ブーケで農業PR 市内生花店とコラボ

公開:2012年10月26日

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野菜のブーケづくりを始めた木所さん(右)と加藤さん
野菜のブーケづくりを始めた木所さん(右)と加藤さん

 区内で農業を営む下作延在住の木所大輔さん(33)が宮前区の生花店経営、加藤智之さん(32)と「野菜のブーケ」づくりを始めた。色鮮やかな木所さんの野菜を生花のプロがアレンジメントした地元発の新商品で農業をPRする。

 木所さんと加藤さんは県立生田東高等学校の同級生だったが、当時は卒業後に連絡を取り合う仲ではなかったという。

 そんな2人が再会したのは、フェイスブックがきっかけ。今年6月頃、名前に心当たりがあったことから情報交換するようになった。 しばらくは互いの職業を知らずに「つながっていた」2人だったが、ある時、「つくったスイカを子どもに食べさせた」などの書き込みから、木所さんが農家であることを知った加藤さんが、野菜のブーケづくりの話を持ちかけた。

 丁度その頃、食材として以外の野菜の可能性を探っていた木所さん。2人の想いは重なり、順調に話は進んだ。

色鮮やかな品々が一束に

 「スーパーにはない面白い野菜を育てて、(消費者に)視覚的にも楽しんでもらいたい」という木所さんがつくる野菜は種類が豊富。赤軸ほうれんそうや中身が赤い紅芯大根、同じ人参でも赤、黄、緑、また白、緑のナスといったように。

 10月、木所さんが加藤さんの店に野菜のサンプルを持ち込んだ。加藤さんの第一印象は「どれも色が鮮やかでとてもきれい。人に薦めたくなるような野菜」。早速”野菜の花束”づくりにとりかかった。

 仕上がりを見た木所さんは「野菜が違うものに見えた」。それまでも高津区役所向かいにある自身の直売所で色とりどりの野菜の詰め合わせを販売していたが、「(プロの技は)見せ方が違う。クオリティが違う」と感動を覚えた。

 野菜のブーケは直売所にチラシを置いてPRしているほか、加藤さんが経営する加藤花飾堂のホームページ(http://www.kf-kato-hanashokudo.com)でも紹介している。2人は「軌道に乗せ、注文に応じていきたい」と口を揃える。野菜のブーケの価格は、送料込み3000円位で考案中。収穫した野菜を当日発送、翌日到着をイメージしている。木所さんの妻、紗織さん(33)の知恵も借り、色彩豊かな野菜で作る料理レシピをブーケに添える計画もある。母の日の贈り物やお祝い事にも利用してほしいという。

 「都市農業の存続が厳しい中、地元の農家をアピールしたい」(木所さん)、「より多くの人に喜んでもらい、食への関心が高まれば」(加藤さん)。

 新商品を基にした地域活性にも希望を見出している2人。「楽しいのが一番。同級生なので、とてもやりやすい」と明るく前向きな姿勢も共通している。

 「野菜の収穫からアレンジメント(ブーケづくり)までの体験会も開いてみたい」と構想はふくらむばかりだ。

 問い合わせ等は、木所さん(【電話】044・866・0390)、または加藤さん(【電話】044・865・9073/加藤花飾堂)まで。
 

花束のように色とりどり
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