区制40周年記念誌が完成 古写真など300枚収録
高津区制40周年記念誌「たかつ ひと・まち・記憶」がこのほど完成し、12月14日(金)に発売される。区民から提供された写真約300枚を収録、高津区の40年の歩みを振り返り、区の魅力を再発見できる構成になっている。
12月14日に発売される記念誌の作製は、高津区制40周年記念事業の一環として行われ、行政と区民が一体となって編集作業を進めてきた。高津区区民会議委員長の佐藤忠さんや郷土史家の鈴木穆さん、副区長らが参加した編集委員会が中心になって行われた。
区は以前から高津区内を撮影した古写真などを募集しており、区民から1500点以上の写真が寄せられた。その中から、編集委員が約300点の写真を選び、記念誌の構成に沿って収録した。
テーマでたどる高津区の歩みというページでは、「水との闘いと共生」「交通とまちの発展」「芸術と文化」「たかつのこどもたち」など9テーマに沿った写真を収めている。
高津の変化をたどるページでは「移り変わるまちの風景」として、どの場面で撮影されたものかを地図で示し、現在の風景と比較できるようになっている。
高津の魅力を集約
編集に関わり、現在の風景写真の撮影を行った区役所企画課の佐藤園子さんは「以前撮影できた場所に建物が建っている所も多く撮影は難しかった。高津区の都市化が進んでいることを実感した」と話し、「編集委員のみなさんと古写真に写っている看板などから、場所や年代を特定する作業は楽しかった」と振り返る。
多くの区民が登場
記念誌にはそのほか、かつて三業地として栄え料亭が軒を連ねた二子新地に、現在も残る料亭「やよい」の女将と編集委員が座談会をした様子もある。また、8月25日に高津市民館で開かれた40周年記念イベントの際に区民を撮影した写真も収められている。約60組の区民が、「未来へのメッセージ」というテーマでメッセージを書いたボードを掲げている。
「皆で楽しんで欲しい」
記念誌の題字は区内で活動する書道家の島崎鳳濤さんが書き、イラストは区役所職員が描くなど区民と行政が協働した一冊になった。佐藤さんは「長年暮らしている方も、新しく移り住んでいる方も楽しめる内容になっていると思う。この本を通して高津の魅力を発見して欲しい」と話している。今後は掲載しきれなかった写真などを載せるアーカイブ用のホームページを作る予定だという。
A4判フルカラー80ページで、2000部発行を予定。高津区役所売店のほか区内と武蔵新城駅周辺にある文教堂書店6店舗で販売される。販売価格は800円。問い合わせは区役所企画課(【電話】044・861・3131)まで。
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4月26日