連載【15】「町内会・自治会の震災対策」 坂戸日商自治会 独自の訓練続け24年
今や250人が参加する独自の防災訓練を初めて実施したのが24年前。以前は秋に行っていたが、天候不良で中止になり、日程の調整がつかず順延もできなかった年があった。以来、実施時期を秋から春に変更し、毎年の行事としている。「やはり(訓練は)続けなければ」と冨田さん。継続こそが意識の高揚や経験の積み上げになり、有事に活きるとの思いは強い。
防災対策は会長、担当8人が中心。長年、同自治会の防災事情を見つめてきた面々だ。阪神淡路大震災の被災者もいる。
簡易トイレや車椅子、発電機、ジャッキといった資機材は毎年、計画的に購入している。それに合わせて備蓄倉庫も増設した。
課題は住人の高齢化。「いざという時、短時間で外階段を下りられるか」(冨田さん)と危惧し、「若い世代が不在の場合だってある。現実に即した防災体制の見直しも必要だろう」と気を引き締めた。
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4月26日