吟詠、詩舞など日本古来の伝統芸道の全国大会「第46回全国吟剣詩舞道大会」が11月9日、日本武道館で開催され、溝口で長年にわたり活動する紫虹流(しこうりゅう)紫虹会(しこうかい)が22年ぶりの優勝を果たした。
大会には、全国の実力者たち62団体が出場した。指定された漢詩絶句から一題を選び、35人1組で吟詠。歌声の美しさなどを競った。
勝負を決するのは、各団体の持ち時間である2分間。集中力を研ぎ澄まし、紫虹会は練習を重ねた『九段の桜』を披露した。抜きん出た歌唱力と吟じる姿の美しさが高い評価を得て、この日、22年ぶり2度目の全国優勝を成し遂げた。
1992年の第25回大会で初優勝した実績を持つ紫虹会。以後、同大会での栄冠は各地の強豪たちの手に渡り、同会は涙を呑む日々が続いていた。吟詠の指導者を務め、今大会にも出場した同会の星野洲虹さんによると、再度優勝を目指して今年、大会の2カ月前に稽古方法を変更。これまで以上に伴奏の流れに乗り、適度に間を取ってメンバーの息を合わせることを徹底した。「たった2分間に稽古のすべてを注ぎ込む。歌い終えたとき手応えがあった。優勝と聞いた瞬間、嬉しくて涙が溢れた」と言う。
同会会長の星野紫虹さんは「これからも古来の伝統文化をいまに伝え、特に若いメンバーを増やして育成したい」と熱意を語った。
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