川崎市立久地小学校(木村守校長、児童数1165人)で11月19日、創立50周年記念式典が開催された。式典には全校児童が参加し、学年ごとにパフォーマンスを披露して、久地小・地域の魅力を発表。来場者が多数訪れた会場からは大きな拍手が送られ、盛り上がりを見せていた。
創立50周年のスローガンは、『これまでも これからも 笑顔でつなぐ 久地の絆』。歴史を大切にして、より良い学校を作っていこうと児童が考えたものだ。記念式典開催に向けては記念事業委員会(河崎幸一委員長)が3年前から立ち上がり、児童や教員、PTA、地域住民らが一丸となって準備を進めてきた。
式典には385人が来場。華やかな演奏で幕を開けると、オープニングムービーでスローガンとシンボルマークが披露された。また、創立10周年の際に作られ、当時の久地の四季折々の風景を歌った「久地の里」も発表された。
木村校長、河崎実行委員長、望月康平PTA会長があいさつに立ち、地域への感謝の思いと未来への抱負を話すと、児童によるパフォーマンスが始まった。各学年が音楽や演技などを通して、自分たちの『宝物』を発表。「えがお」「すてきなまち」「うけつがれる思い」「地域の協力」「つながり」、そして「未来」。児童の元気あふれるパフォーマンスとメッセージに、来場者からは盛大な拍手が送られた。式典は笑顔と感動に満ちて幕を閉じた。
様々な記念事業
50周年を記念して、久地小では様々な事業を展開している。
その一つが『あいさつハッピーロード』の新設。児童みんながあいさつできる学校にしようと、夏に完成した道だ。東門から西門を結び、外国語活動にも生かせるようにと、各国のあいさつ言葉もデザインされている。「事業委員会のアドバイスをもらいながら、きちんとした形で子どもがあいさつを意識できるように新設した。みんながあいさつをして幸せになれれば」と木村校長は話す。
また、田んぼや花壇を新たに作り、地域住民が手配した梨用の「良い土」を使用しているという。他にも、子どもたちの思いが込められている創立50周年記念誌『白梅』、教職員が2年前から取材を重ねて完成させた地域副読本『くじ』の発行なども実施した。
飛躍の未来へ
これまで5054人の児童を送り出してきた久地小学校。現在は市内2番目の児童数を誇る。マンションが増加するなど、久地周辺も大きく変わった。木村校長は式典で児童に呼びかけた。「半世紀を経て学校を取り巻く環境は大きく変わった。けれど、皆さんを守ってくれる温かい大人の眼差しは変わらない」。地域への感謝を胸に、久地小は未来へ向かって歩み続ける。
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