童謡や唱歌を楽しみ、後世に歌い伝えようと活動してきた市民グループ・川崎童謡の会(河野健三会長)が、7月12日のファイナルコンサートを最後に活動休止する。25年にわたり、市内で童謡の魅力を伝えてきただけに、活動休止を惜しむ声も挙がっている。
同会は1993年に、当時の中原区PTA協議会のメンバーが中心となり設立。約200人でスタートを切った。「地元で仲間と童謡を歌い、日本語の美しさを伝えていきたい」と、月一回のペースでコンサートを開き、参加者はプロの講師の指導を受け、童謡や唱歌を楽しんできた。定例会は284回を数え、これまでの参加者は約3000人になる。
しかし、設立から25年が経過し、高齢化による運営ボランティアの減少、負担増が表面化。河野会長は「事前準備や当日の会場運営などをするボランティアの高齢化が大きい。さらに、若い世代の参加もあるが定着が難しい」と現状を把握する。存続の方向性も検討したが、やむなく活動を休止に。河野会長は「年数回はコンサートをやろうという話もあるが、今後は未定で白紙の状態」と話す。
講師陣が全員集合
7月12日(水)に高津市民館で行われるファイナルコンサートは、25周年記念として行われる。これまでに歌唱指導をした講師陣が全員登場。星がテーマの歌を歌うほか、47都道府県のご当地ソングなどを歌う。チケットは全席自由で前売3000円(当日券3500円)。問合せは事務局【電話】044・434・6417へ。
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