中原区版 掲載号:2017年11月24日号
  • googleplus
  • LINE

日本眼科医会の会長で、2017年度「川崎市社会功労賞」を受賞した 高野 繁さん 高野眼科医院 院長 67歳

「下から目線」で即行動

 ○…約50万人が訪れる市の一大イベント「かわさき市民祭り」で2006年、市眼科医会会長として目の無料相談コーナーを発足。約1万4千人が所属する日本眼科医会の会長として、2013年に大型台風で被災したフィリピンで、眼科医療支援車両(通称ビジョンバン)を活用した巡回診療に貢献した。「何かやろうと思ったらまず行動。一人でも多くの人が喜んでくれればそれでいい」

 ○…「商店街の雰囲気が好き」という川崎区砂子で生まれ育った。1949年に父親が眼科医院を開業。叔母2人が耳鼻科医と産婦人科医に嫁ぎ、眼科を含め3医院が集う環境で育った。東京医科大学を卒業し、同大病院に勤務して4年目に単身でフランス留学。2年間、難病の免疫療法を学んだ。父親が他界し院長を継ぎ、川崎市眼科医会の会長や市医師会、県眼科医会の副会長などを歴任。他人が原因で困難に陥っても「自分に至らないことが少しでもあるはず」と、常に反省して前に進むのが信念だ。

 ○…東日本大震災直後、避難所では緑内障の薬や老眼鏡、コンタクトが不足し困っていると聞きつけた。眼科の検査には暗室や医療機器が不可欠なため、国内になかった「ビジョンバン」を米国から1台借り、宮城県内を4月から3カ月間巡回。地元眼科医や団体と連携し、約3500人を診療した。この経験をもとに国に働きかけ、翌年に日本版車両の購入を実現。「次は自分たちが助ける番」。当時の感謝を胸に、フィリピン支援ではバンを現地眼科医らに貸し、約2千人の巡回診療に役立てられた。

 ○…「口から生まれてきた」という根っからの人間好き。高校時代に落語研究会をつくり、「間」や笑いの取り方を意識するように。全国各地の眼科医会の総会で講演するときも、笑いは欠かせない。「これからは地域に密接したことをやりたい。自分の患者にも改めて向き合おう」。会長職を全うし、歩む道を模索する。

中原区版の人物風土記最新6件

浦野 昭志さん

中丸子南緑道緑を守る会で長年、緑道の整備に尽力する

浦野 昭志さん

12月8日号

伊藤 紅華(こうか)さん

川崎市茶華道協会の理事長として伝統文化の伝承に努める

伊藤 紅華(こうか)さん

11月17日号

齋藤 正夫さん

中原区老人クラブ連合会の会長として、高齢者の地域活動を支える

齋藤 正夫さん

11月10日号

大矢 紀さん

川崎市市民ミュージアムで3日から作品展「大地の輝きを描く」を開催する

大矢 紀さん

11月3日号

内海 陽雪(ようゆき)さん

中原区文化祭を主催する中原文化協会の会長を務める

内海 陽雪(ようゆき)さん

10月27日号

下村 弘孝さん

全日本還暦軟式野球選手権大会で2連覇した川崎ドリームの代表を務める

下村 弘孝さん

10月20日号

中原区版の関連リンク

意見広告・議会報告政治の村

  • 「仮線高架」工法決定

    JR南武線連続立体交差事業の取組報告【2】 市政報告vol.30

    「仮線高架」工法決定

    川崎市議会議員 末永 直

    12月8日号

あっとほーむデスク

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2017年12月8日号

政治の村で詳細情報発信中

お問い合わせ

外部リンク