神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2011年10月7日 エリアトップへ

自転車タクシーでエコ啓発 市民団体が普及活動

公開:2011年10月7日

  • LINE
  • hatena
新しい交通手段として期待される自転車タクシー(手前は試乗した福永親子)
新しい交通手段として期待される自転車タクシー(手前は試乗した福永親子)

 エコな交通手段の一つとして自転車タクシーの普及を――。市内ではそんな活動が行われている。高津区在住の井坂洋士さんは環境に優しい交通手段を広めようと、市民団体を立ち上げ活動中。先月24日には等々力緑地で自転車タクシーの試乗会を初開催した。エコ意識を高める狙いもある。

◆  ◆  ◆

 井坂さんが代表を務める持続可能な地域交通を考える会は、3年前に発足し会員は10人。自転車タクシーやコミュニティバスの運行、公共交通機関の有効利用など総合的な交通施策を地域の状況に応じて考え、環境に優しい交通手段の普及に向け取り組んでいる。

 同団体はコミュニティバス等の先進事例を視察、また導入を希望する地域の実態調査等を行うほか、関連書籍等を紹介する情報冊子も定期的に作成し、イベント会場や高津・中原図書館で配布している。

 自転車タクシーの普及活動のきっかけは、高齢者の「将来、自転車に乗れなくなったらと思うと不安」との声。高齢者の移動支援としての役割を見出し、「地域によっては、採算面の課題が大きいコミュニティバスよりも自転車タクシーが活躍する場があるのでは」(井坂さん)と考えた。

 時速は約8Km。

街の再発見、消費促進も

 時には運転手と会話をしながら地域を回遊することで、街の再発見や地元商店での消費促進につながる可能性があるという。高齢者が行動を起こすきっかけになり得る他、地域のシンボルとしてエコのイメージを視覚的に広げる狙いもある。

 自転車タクシーが導入されれば、運営費用は運賃・広告料・協賛・会費等で賄う。現在は認知度向上への周知活動が中心だが、井坂さんは「人と環境に優しい街ができれば」と期待する。

 今月24日には等々力緑地でCO2削減をテーマに開催された地域イベントに参加。他団体から借りた車両2台を持ち込み、初の自転車タクシー試乗会を開いた。2人の運転手も招いた。

 試乗した宮内在住の主婦、福永泉さんは「交通量が多い道路では心配もあるが、狭い道では小回りがきいて良い」、長女の彩良さん(5)は「面白かった。また乗りたい」と感想を話した。
 

中原区版のトップニュース最新6

住宅地・商業地とも上昇

公示地価中原区

住宅地・商業地とも上昇

住宅価格は県内トップ

4月26日

飛鳥時代の倉庫復元

橘樹官衙遺跡群

飛鳥時代の倉庫復元

来月 歴史公園オープン

4月26日

使いやすく大幅増補

市おくやみガイドブック

使いやすく大幅増補

手続きの煩雑さ解消に

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月19日

アート体験 視覚障害者に

岡本太郎美術館

アート体験 視覚障害者に

CF初挑戦、支援呼び掛け

4月15日

5年ぶり重要郷土資料に

江戸時代後期「富士信仰」

5年ぶり重要郷土資料に

市ノ坪の民家で所蔵

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook