川崎市男女共同参画センターの新館長として、男女平等な社会の実現を目指す 三橋 君枝さん 小杉御殿町在住 61歳
「挑戦続ける自分でいたい」
○…「怒涛の半年間だった」。川崎での男女平等社会の実現を目指す市内の拠点「川崎市男女共同参画センター」(すくらむ21)の館長に就任した今年4月からの半年をそう振り返る。外部との調整役をこなすほか、職員の仕事の円滑化に向け奮闘する毎日だが、微笑む顔には充実感が滲んでいる。「人とのつながりが私の宝」。誰もが生きやすい社会づくりを進める「この仕事は地域との連携なくしてはできない」。
○…同センターは毎年2月のすくらむ21まつりのほか、子育て支援や震災被災者向けサロンなどさまざまなイベントを開催。館長として、DV防止を目指すパープルリボン運動推進のほか、川崎市初となる「女性の視点でつくる防災冊子」製作にも尽力している。「大変な仕事も前向きに取り組みたい。すくらむ21の企画は本当に幅が広く、日々勉強できることが面白い」
○…長野県生まれ。高校卒業後、18歳で横浜市に移り、看護学校、保健師学校で研鑽を積んだ。実習でさまざまな保健所を回るうち「生き生きと働いている保健師たちの姿に惹かれて」いったという。「地域の人々の健康を守る仕事に就きたい」と22歳のとき、川崎市の保健師としての道を歩み始めた。「住民健診の受診を呼び掛けるため、マイクを手に商店街を練り歩いていた」と駆け出しのころを述懐しては、また微笑む。多摩区、麻生区などの保健福祉センターのほか、職員厚生課や環境局労務課なども経験。介護保険の認定制度づくりにも携わった。「同僚や上司に本当に恵まれた。色々な人と一緒に仕事ができたのが私の財産」
○…日課は朝の太極拳。近隣の公園に出向き、午前6時から約1時間体を動かす。「やり終わるとスッキリする」と、すでに4年間継続している。「新しいことにチャレンジし続けられる自分でいたい」。地域住民の健康を守る保健師としての志と経験を糧に、新館長の挑戦は続く。
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4月26日
4月19日