区まちづくり推進委員会 「落書きを見逃すな」 丸子地区10カ所を皮切りに
街の景観を守れ―。中原区まちづくり推進委員会のメンバーらが、町内会の掲示板などに書かれた落書きを消すボランティアを1月30日からスタートさせた。まずは丸子地区の計10カ所で実施。今後は区内全域に活動を広げていく予定だ。
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「ミッションは落書き消し」と名付けられた取組みは、より良い街づくりに向け取り組む市民グループ「中原区まちづくり推進委員会」の活動の一つだ。
同委員会では、一昨年12月から落書き調査を開始。現在までに、小杉や丸子地区周辺の約460カ所で落書きを確認したという。これを受け、まず新丸子東町会にある掲示板など計10カ所を対象に、委員や区職員ら6人が落書き消しを行った。安全性の高い水溶性溶剤とブラシを用い、約4時間かけて根気よく作業した。
落書きは、人目につく場所に多い傾向があるという。この調査でも、綱島街道周辺のガードレールや歩道橋で目立ち、中には住宅の壁に書かれたケースもあった。このプロジェクトを企画した村上昭彦さんは「落書きを放置すれば無関心な街と思われ、犯罪の呼び水にもなる。景観を守ることはもちろんだが、落書き防止に向けて地域住民が目を光らせているというメッセージにもなる」と話す。
費用や人材不足など課題も
落書き消しの活動には課題もある。
「協力者求む」
消す作業を行うためには、対象物の管理者の許可を得なければならず、「逆に汚されては困る」と断られるケースもあるという。さらに、溶剤などの費用や協力者も不足している。今後、同委員会では協力者を募るとともに、小学校へ働きかけ児童の参加も呼びかけていく。村上さんは「まずは落書き消しの意図を区民の皆さんに理解してもらうことが第一。より積極的に作業を進めていくため、多くのご協力をいただきたい」と呼びかけている。
問い合わせは、中原区まちづくり推進委員会【電話】044・744・3324(区役所地域振興課内)まで。
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4月26日
4月19日