川崎市はこのほど、再開発が進む小杉駅周辺地区を通る国道409号(府中街道)小杉工区沿道のまちづくりの基本方針をまとめた。「回遊性と賑わいのある魅力的なまちづくり」をテーマに、沿道を3つのゾーンに分け機能を集約し、整備を進めていく。
今回、基本方針を定めた区間は、府中街道の東急東横線高架下から小杉御殿町交差点先約60mまでの全長約700mの小杉工区。
発表された基本方針では、沿道を3つのゾーンに分けて整備する。土地利用の方向性を明確にし、機能を集約することで道路の早期整備の実現をめざす。
1つめのゾーンは『シビックゾーン』。区役所暫定駐車場のあるエリアで、区役所を中心に公共サービス機能が集中する。公共公益機能の効率的・効果的な再編整備を進める。2つめは『沿道複合利用ゾーン』。総合自治会館用地周辺のエリアで、商業と住宅機能をバランスよく配置するとともに、憩いと潤いを備えたエリアの形成を図る。3つめは『にぎわい誘導ゾーン』。小杉駅入口交差点付近のエリアで、法政通りとの交差部を中心に、現在は多くの店舗が集積する。民間活力を活かし、沿道の賑わい、駅前商業との連続性、安全な歩行空間を創出する。
また、沿道にある総合自治会館は、平成31年度頃に完成予定の小杉町3丁目東地区の再開発ビルに移転予定で、跡地には共同ビルの建設を検討している。市小杉駅周辺総合整備推進室では「3ゾーンそれぞれに合った土地利用を進めていきたい」と話す。
用地買収は約23%
市では、沿道の整備とともに、道路の拡幅も進めていく。計画によると、拡幅後は全幅20mの左右に自転車通行帯のある片側一車線道路になる。さらに歩道スペースが現状より広くなるという。今回の拡幅には約4500平方メートルの買収が必要で、現在は約23%が完了している。沿道の整備を進める市道路整備課では「ある程度まとまった用地ができれば、部分的に工事を進めたい」としており、平成37年度の完成をめざす。
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