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中原区版 公開:2014年9月12日 エリアトップへ

法政二高物理部 「缶サット」で悲願の全国V 5年越しの夢叶う

公開:2014年9月12日

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左から上山教諭、鈴木さん、山下さん、生田さん
左から上山教諭、鈴木さん、山下さん、生田さん

 法政二高物理部(顧問/上山勉教諭)が、空き缶サイズの模擬人工衛星を打上げ技術力などを競う『缶サット甲子園』で全国優勝を果たした。9月13日まで米国ネバダ州で行われている世界大会に参加している。

 缶サット甲子園は、JAXAなどがバックアップし2008年にスタートしたイベントで、空き缶サイズの模擬人工衛星を上空へ打ち上げて行われる。評価ポイントは、何をどのように観測するかのアイデアと技術力。その目的や課題を含め制作全てを学生に委ねることで、科学に興味を持つ人材の育成などを目指している。

 法政二高は2009年から参加し、昨年、一昨年と惜しくも全国準優勝で涙をのんだ。それだけに、先月秋田県で行われた全国大会で初の栄光を手にし、喜びはひとしおだ。部長の鈴木晴樹さん(3年)は「先輩から引き継いだ夢を果たせることができて良かった」と笑顔で話した。

災害救助をテーマに

 法政二高が今回製作した缶サットのテーマは「被災者の救助の可能性を探る」。今までよりも小型化・軽量化させた缶サット2基を搭載。一基目は高度300m上空で制御させカメラ撮影などにより周囲の状況を確認し、被災者がいると思われる場所を特定。その情報を基に二基目の缶サットを被災者の元に飛ばし、現場の状況や様子、救難信号などを、地上のパソコン上で無線により把握できるというもの。

 こうした技術力とアイデアがJAXAの職員からも高い評価を得たという。上山教諭は「日本で起きた災害を踏まえ、どう貢献できるか生徒自らが考え、形にできたと思う。チームワークも良かった」と目を細めた。

実力を世界に

 世界の大学生が参加する缶サット世界大会が9月13日まで米国ネバダ州で行われている。法政二高のメンバー3人は特別ゲストとして招かれた。副部長の山下貴史さん(3年)は「この目標のために入部した。夢が叶って良かった」と話し、生田薫平さん(2年)は「日本の高校生の実力を世界でみせたい」と意気込んだ。

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