中原区青少年指導員連絡協議会の会長として厚生労働大臣表彰を受けた 霜越(しもこし) 儀一さん 上小田中在住 66歳
同じ目線で「愛の一声」
○…「驚いた。まさか自分が受賞になるとは」。地域の中で青少年の健全育成のためにパトロールやレクリエーション活動などを行う青少年指導員連絡協議会に入会して32年。会長を引き受け6年が経ち、これまでの地道な活動が評された。先月の祝賀会には、約80人の関係者が集まり祝福を受けた。「家族や仲間がたくさん集まってくれて感謝。祝賀会が終わって今はホッとした気持ち」と白い歯を見せる。
○…同協議会へ入会したのは34歳の頃。加盟した当時の町会長の推薦を受けたのがきっかけだった。これまでに吹奏楽コンサート、中学生卓球大会など、子どもたちが主役のイベントに携わってきた。また、夜のパトロールでは『愛の一声』をモットーに子どもたちに積極的に声をかける。「声をかけることで、大人が見守っていることに気付いてほしいんだよね」。座っている相手には腰を落として声をかけるなど、同じ目線で話すことを心がける。「上から話をすれば、子どもたちも反発する。それでも、昔に比べて子どもたちは素直になったけどね」
○…新潟県糸魚川の出身。就職と共に上京し、その後、中原区に移り住んだ。家族構成は妻と娘2人。同会をはじめ、ボランティア活動への参加は「家族の協力があってこそ」と感謝する。夫婦では旅行に行ったり、買い物に出かけるなど、仲むつまじい様子。移動は基本的に徒歩で、それが健康づくりに役立っている。「妻の料理も健康の秘訣だね」
○…40歳で化学関係の会社を興し、今では大手企業との取引も行う。仕事もボランティアも両立がポリシー。仕事にも協議会の活動が生きている。「協議会に入って、言葉づかいなどが変わった。思いやりや寄り添う気持ちがないとダメだからね」と話す。今後は後進の育成にも力を入れていく。「私はボランティアに育てられた。その素晴しさを伝えていきたいね」
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4月26日
4月19日