中原区老人クラブ連合会の会長として、高齢者の地域活動を支える 齋藤 正夫さん 今井西町在住 77歳
老後に見つけた「生きがい」
○…「老人クラブに入って生きがいができた。妻には『現役の時より忙しいね』って言われるよ」。退職後に加入した老人クラブ。そこで新たな生きがいを見つけたことに喜びを感じている。だからこそ、多くの人にその魅力を知ってほしい。今年4月には会長に就任し、会員増強のために、町会の会合などで魅力を伝え回っている。「趣味を生かすこともできるし、仲間を増やすこともできる。多くの人に参加してもらいたい」と白い歯を見せる。
○…老人クラブは地域高齢者が集い、健康づくり、清掃活動などに取り組む組織。自身は退職後の71歳で入会した。そこで出会ったのがゲートボール。「やったことがなかったけど、やってみると体と頭を使う。今の楽しみだね」と話す。好きが高じて審判や指導員の資格も取得。現在は川崎市と中原区のゲートボール連合の事務局長も務める。「夢は全国大会出場。2021年のねんりんピックは神奈川県開催だから、選手じゃなくスタッフでもいいから関わりたいよね」。夢はどんどん広がる。
○…流通関係の会社に60歳まで、その後は10年ほど幼稚園に勤めた。体を動かすのが好きで高校では山岳部、大学ではワンダーフォーゲル部に所属。「スポーツは競技志向」というほどアクティブだ。東京都江戸川区の出身。結婚を機に、29歳のときに中原区に移り住んだ。法政大卒で「当時はキャンパスが小杉にあったから、この街には縁があるね」と振り返る。
○…人口が増えている中原区でも、老人クラブは会員の減少という課題に直面している。「入会する人よりも亡くなる人が多い。それに、最近はみんな若いから」と入会の晩年化にも頭を悩ませている。「いつも会っている同じ町会の仲間が『老人クラブなんて知らなかった』ということもある。もっとアピールしていかないとね」。人生100年時代へ向けて、まだまだ忙しくなりそうだ。
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4月26日
4月19日