9月の京浜急行線と12月2日の中央自動車道の事故を受け、トンネル崩落を想定した災害対策訓練が、12月6日、江ノ島電鉄(株)と神奈川県警、鎌倉警察署、鎌倉消防署の合同で、江ノ電極楽寺検車区で行われた。2年前からテロ対策訓練を合同で実施してきたが、災害対策を目的にした訓練は今回が初めて。また市では、現在、市内のトンネルの緊急点検を実施している。
合同訓練には関係者約70人が参加した。江ノ電が極楽寺のトンネル崩落に巻き込まれ先頭車両の乗客が負傷する、という想定で行われた。車掌からの緊急連絡の後、警察、消防に通報。災害対策本部が設置され、閉じ込められた乗客の安否確認、機動隊広域緊急救助隊特別救助班の出動、消火活動、乗客の誘導とけが人の搬送まで順を追って動作が確認された。
江ノ電、警察、消防の合同訓練は2年前に横浜でAPECが開催されたのを機に毎年実施されている。今回は9月に発生した京浜急行線の土砂崩れに伴う事故を受け、災害対策に重点を置いて企画された。
訓練終了後、鎌倉警察署の小林茂署長は「災害発生時の動作を覚えるのは、実践が確実。救助に携わる者同士顔合わせも出来、良い機会だった」とまとめた。
市内のトンネル緊急点検
12月2日に発生した山梨県中央自動車道笹子トンネルの崩落事故を受け、市道路課では現在、市内のトンネルの緊急点検を行っている。同課が把握しているトンネル本数は全部で17本。所在地は岩瀬、佐助、北鎌倉駅周辺に集中している。
検査方法は同課職員による目視で、12月10日現在、照明器具のボルトの錆以外に異常は確認されていないという。
市内のトンネル点検は、1993年に一斉点検を実施し、うち7本を97年から09年にかけて補修したのが最後。山林部の細いトンネルなど、掘削時期が市の記録に残らないほど古いものもいくつかあり、同課は12月半ばまでに点検作業を完了したいとしている。
同課では「崩落事故はあってはならないので、不具合があればすぐに対処していきたい」と話している。
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