10月6日朝に関東地方を直撃した台風18号。鎌倉市内でも大規模な道路冠水やがけ崩れ、倒木など大きな被害が発生した。
台風の接近を受けて鎌倉市は、5日正午に災害警戒本部を設置。午後4時には市立小学校16校に避難所を開設し、防災行政用無線や車両で避難を呼びかけた。
6日午前8時には土砂災害警戒区域内の約1万7千世帯4万2千人に、その後も神戸川、滑川、柏尾川の流域約6300世帯約1万4千人を対象に避難勧告を発令した。実際に14校に延べ208人が避難した。
内水はん濫が発生
市内では降り始めから6日午前11時までの雨量が、市中心部で238・5㎜、大船で293・5㎜となった(鎌倉消防署、大船消防署の雨量計による観測)。
特に6日午前8時から9時までの1時間は鎌倉で46・5㎜、大船で50㎜の猛烈な雨が降った。その結果、雨水が下水道の能力を上回り河川などに排水できなくなる「内水はん濫」の状態となり、由比ガ浜の下馬交差点付近や手広地区、大船駅東口周辺など10件の道路冠水が発生、町屋橋と下馬で自動車3台が水没した。大船仲通商店街の雑貨店で働く男性は「開店の準備をしていたら、あっという間にひざぐらいの水がたまった」と振り返った。
このほか市総合防災課が6日午後3時までにまとめた被害状況は、山ノ内や極楽寺、関谷でがけ崩れ6件が発生、山ノ内では自動車3台が土砂に埋まった。また長谷、山ノ内、十二所、浄明寺などで6件の倒木が確認された。人的被害は確認されていない。
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