鎌倉市消防本部特別救助隊(レスキュー隊)の隊員6人が、消防救助技術の全国大会に出場する。予選を勝ち抜いた全国の精鋭たち約1千人が集い、日頃の訓練の成果を披露するこの大会。団体での出場は実に20年ぶりで、隊員たちは「持てる力を最大限発揮し、地域住民の皆さんに安心感を与えることができれば」と意気込んでいる。
第46回全国消防救助技術大会は8月23日(水)、宮城県総合運動公園で開催される。これは、市民の安心・安全を守る全国の消防救急隊員が一堂に集い、切磋琢磨することを通じて技術の研鑽や学び合いを目的に開催されているもの。
全国各地の予選を勝ち抜いた約1千人が出場することから、「レスキュー隊員の甲子園」とも呼ばれる。
2種目に出場
大会は「陸上の部」と「水上の部」に、それぞれ8種目が設けられる。鎌倉市消防本部特別救助隊の隊員が出場するのは「ロープ応用登はん」と「ロープブリッジ救出」という2つの団体種目だ。
「ロープ応用登はん」とは登はん者と補助者が2人1組で協力し、器材を使わずに塔上から垂下されたロープを15m登るというもの。藤巻良規さんと遠藤泰喜さんペアが出場する。
2人は6月14日に厚木市で開催された第42回神奈川県消防救助技術指導会で1位になり、全国への出場を決めていた。
「ロープブリッジ救出」とは、隣の建物から侵入し、要救助者を救出することを想定した訓練。4人1組(要救助者を含む)で行う。2人が20m先に張られたロープで移動し要救助者を救出。ロープに吊り下げてけん引し脱出するというもの。
7月14日に山梨県で開催された第46回消防救助技術関東地区指導会で、関東甲信各都県から選出された代表28チームが出場するなか、6位に入賞。全国への出場を決めた。青木孝晃さん、佐藤裕一さん、島崎恭平さん、高谷航平さんが出場する。
団体種目での出場は約20年ぶりで、市消防本部警防救急課の佐藤明彦課長は「今年は全国への出場経験がある指導者がいたうえ、チームワークもずば抜けて良かった。隊員たちのたゆまない努力が結果につながったのだと思う」と話す。
「ロープブリッジ救出」に出場する青木孝晃隊員は「大会での成果は必ず現場活動に生かされると信じている。これまでやってきたことを最大限発揮して結果を残し、鎌倉市民の方々に安心感を与えることができれば」と語った。
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