あざみ野2丁目市道 住民の声届き、30Km規制へ 429人の署名集め、1年半越しで
あざみ野駅東口付近の市道を、スピードを出して走行する車両が多く危険だとして、平成21年7月から地元住民が速度制限を求める署名活動を実施。その結果、青葉警察署および公安委員会などによって指定速度30Kmに定められ、このほど新たな道路標識と黄色のペイントでの路面標示が設けられた。
今回、指定速度30Kmに定められたのは、あざみ野2丁目6〜37までの市道(左地図)。標識などは一切無く、駅前の混雑を回避する車両の迂回ルートになっており、スピードを出して走行する車両が多かった。地元住民によると、これまで人身事故は無いものの、あざみ野ローンテニスクラブ付近のカーブでは、出合い頭の車両事故などがあったという。地元住民らは「歩行者にとって大変危険。いつ事故が起きてもおかしくない状況だった」と不安を感じていた。
住民429人の署名
この付近に住む三木隆長(たかなが)さんと菅原静明(やすあき)さんは、平成21年7月、周辺住民に対して署名活動を実施。164世帯(429人)分の署名とともに、青葉警察署へ陳情書を提出した。「近所付き合いがそう多くない中での署名運動は苦労したが、たくさんの方々に協力して頂いた」と三木さんと菅原さん。
県警本部と公安委員会による検討の結果、平成22年3月、時速30Kmの速度制限が承認。三木さんと菅原さんが青葉警察署へ相談に訪れてから、1年半越しで、今回の道路標識と路面標示の新設に至った。
「当初の予想よりずいぶん長い時間が掛かってしまったが、これがゴールではない。通行する車両に速度を守ってもらって、歩行者が安心して歩けるようになれば」と期待を込める。
顔が見える地域へ
また、今回の署名活動を通じて、近所から励ましの声を掛けられる、地域住民の顔が見えるようになるなどの思いがけない収穫も。「地域の団結力も強まったのでは」と住民らは喜びを見せる。
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