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歯周病など口腔感染症を予防する 歯科レポート 「水」から見直す歯科治療
6月4日から10日までの一週間は「歯とお口の健康週間」―。「健康は 食から 歯から 元気から」をテーマに、区内でも「歯の健康フェスティバル」が6日、青葉区役所内で行われ、多くの関係者で賑わった。もえぎ野・山下歯科医院の山下修院長は「これからは、治療用の水にも着目すべき」と指摘。20年程前から独自の歯科治療を進めている山下院長に「水から見直す歯科治療」を伺った。
歯科治療を「医療の総合窓口」として患者と向き合う山下院長は、20年程前から歯科治療と全身疾患の因果関係などに警笛を鳴らしてきた一人。同院では「院内・治療用の水」に着目した歯科治療を進めている。「水」にこだわる理由は、歯科ユニット内(治療用椅子)の汚染問題にある。「米国などでは問題視されていたのですが、5年程前に日本歯科医師会から(治療水の汚染問題が)発表されたこともあり、患者様が受ける治療の医療環境基準を定めていかなければと思いました」。近年、歯科治療が引き金となり、口腔内細菌などが心臓病・糖尿病など全身疾患を引き起こすケースも報告されている。
そこで、同院では口腔内細菌やウイルスなどを死滅させる「タンパク分解型除菌水」を使用。歯科ユニット内も清潔に保てる除菌システムを導入し、患者の全身疾患リスクを軽減した治療を行う。
日本発、施設基準を発表
口腔からの感染症予防に取り組むPOIC(口腔感染症予防)研究会の副会長を務める山下院長。同会は、歯科だけでなく、医療・福祉関係とも連携し、全国各地で口腔感染症予防の必要性を講演会で訴えている。
山下院長は都内で行われた学術大会で「口腔感染症を予防する歯科医院の施設基準」を発表。同会ではそこで、治療用の水の細菌検査を義務付け、細菌数「0(ゼロ)」の水で治療を行うことを基準とした。「アメリカでは、ある歯科医師がHIVやC型肝炎に感染させた疑いがあるとの報道もありました。器具の洗浄・滅菌は医師として、当たり前のこと。今後は、治療用水にも注意した感染症対策が求められているのでは」と指摘する。
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