(PR)
寄稿 美中の歯科校医 退任にあたり 青葉区歯科医師会 会員 桑名俊二
美しが丘中学校開校から45年間歯科校医として生徒さんの口腔内を健診してまいりましたが、2024年3月をもちまして退任しました。
昔は生徒さんも多く2日かけての健診という時もありました。東日本大震災の年は余震の緊急地震速報がなり健診を一時中断することもありました。また最近ではコロナ感染をかなり注意しながら健診をしたことも印象深いところです。美中の生徒さんの口腔内は非常によく、横浜市の中でも優秀と聞いております。
さて、青葉区が誕生する前の40年ほど昔、緑区学校保健大会が緑公会堂で開かれました。そこでの特別講演で少年院院長のお話がありました。「少年院に送られてくる少年少女は心に傷をもち、愛情に飢えている子が多い。親が子に対しての愛情の表現の仕方は色々ありますが、保護者が面談にきて言葉は何もいらない、一筋の涙、それだけで子どもは更生する。ただ少年院に送られてくる子の家庭環境は得てして良くないのも事実。親子の話し合いが必要と思われる家庭は保護者を呼んで教官を交えて話し合える場を作ることもある」。また、普通教育では戦前の雀の学校型(鞭をふりふり)から、戦後のめだかの学校型(誰が生徒か先生か)に変わり、これからは学業、体づくり、それに加えて”心の健康”が重要だと話がありました。この心の健康をみるのが「保健室」で、その役割は大きくなるとの事でした。現代において、保健室は養護教諭を中心に生徒の心を守る重要な場所です。保健室の大事な役割を40年も前に訴えた講演でした。
未来を支えてくださる生徒さん、卒業生、並びに学校関係者の皆さんのご多幸をお祈り申し上げます。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>