カンボジアの支援や地域の魅力発見などを目的に、ウクレレ歌手の八桁(はけた)圭佑さん(28)=青葉台在住=が自転車で全国を回るツアーを行った。昨年12月21日にみどりアートパークで最終公演を行い、約4カ月半に及ぶ旅を締めくくった。旅を通して「地元」を見つめ直したという八桁さんは、「地元でも新たな活動をしていきたい」と今年の抱負を語る。
7月29日に青葉台を出発し、自転車で毎日約100キロの移動を続け、47都道府県を走破。計62公演を達成した。最終公演には、ツアー中に出会った友人ら200人以上が集まり、「旅の完結」を祝福。「北海道や沖縄からも来てくれて嬉しかった」と笑顔をみせた。
「ハッチャリプロジェクト」と名付けた、ツアーのメーンテーマは「各地で地元愛を聞く」こと。旅先で出会った人々に「地元の良さ」を聞いて回った。また、副理事長を務める「NPO法人はちどりプロジェクト」で支援活動を行っているカンボジアの製紙作業所で製作したハガキを1100枚販売した。ツアー収益の一部とハガキの売上は作業所の運営にあてられる。
フェイスブックを活用し、4カ月半のうち約3分の2は「各地の友人に紹介してもらった方の家に泊まった。熊本の山村では、隣の人がイノシシと鹿の肉を差し入れてくれた」とその土地ならではのエピソードも。宿泊施設は1泊だけで、残りはテント泊。ライブ会場も各地の友人が紹介してくれた。「感謝しかない」と、今回の旅を振り返る。
旅のきっかけは、カンボジアで「あなたの地元の良さは何」と質問されたこと。何も答えられず、「外にばかり目を向けていたことに気づいた」。ライブで出会った人や泊めてくれた人など、全国でインタビューを繰り返す中で気づいたのが「『地元の良さ』は全国共通していて、3つに分けられる」ということ。「みんな必ず『人のつながり』『食の美味しさ』『自然の美しさ』のどれかを口にした」
「人がつながる場を」
2015年は「誰でも気軽に集まれるレンタルスペース・カフェをつくりたい」と地元での活動に力を入れる予定。シェアハウスや宿泊スペースを併設して「旅人を受け入れたい」と、ツアーの恩返しも考えている。「ハッチャリプロジェクト」も、協力してくれた横浜美術大学の学生らと今後も続けていく。「学生とまちをつなげることで、地元に貢献したい」と意欲的だ。ウクレレ歌手として、メジャーデビューも目指す。
青葉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>