青葉警察署管内で今年1月以降に発生した交通死亡事故件数が、7月末時点で5件となり、神奈川県下54署中最多となった。被害はすべて人対車両。同署は危険な交差点での取り締まりを強化するなど対策を進めている。
青葉署によると7月31日時点で、人身事故件数は前年比15件増の480件、死亡事故は3件増の5件、負傷者は25人増の571人となっている。県内全体では、人身が573件減(1万6547件)、死亡は5件減(98件)、負傷者は522人減(1万9664人)と減少傾向にあるが、同署管内での状況は、すべてにおいて増加している。
死亡事故発生場所は国道246号線で発生した1件を除き、4件は一般市道で起きている。渡邊宏署長は「幹線道路だけでなく、市道でも発生している。他人事と思わずに気を付けてほしい」と注意を促す。
高齢者対策を強化
年間で県下最多の11件だった2012年は、高齢者被害が2件。今年は5件中、4件が65歳以上で、高齢者の割合が増加傾向にあることがうかがえる。
7月22日、市ヶ尾町の市道交差点で発生した事故も、青信号を右折する普通乗用車と横断歩行中の高齢者による衝突が死亡原因だという。同署ではこうした事故を防止するため、ポケットに重りが付いたベストと視界が狭くなる色つきサングラスの「浦島セット」を使い、身体機能が低下する高齢者を疑似体験するキャンペーンをイベント会場などで企画。死亡事故を減らしたい方針だ。
防護柵の延長も視野に
荏田西2丁目で7月27日に発生した事故は道路の乱横断によるもの。その市道には中央分離帯があるものの、一部分にしか防護柵がなく、交通ルールを無視した歩行者の横断が常態化している。同署の調査によると、1時間程で4、5人が市道を横断したという。
今後、神奈川県警事故防止対策係や青葉土木事務所、周辺自治会などが集まり現地確認をし、柵の延長も含めた検討をしていく予定だ。同署交通総務課は「歩行者も運転者もゆずり合いの気持ちが大切。しっかりと交通ルールを守ってほしい」と呼びかけている。
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