2020年3月末で閉校となる、横浜市立すすき野小学校。学校と地域、保護者への感謝の思いを伝えようと12月14日、同校は「感謝の会」を主催。児童たちは学んできたことを発表し、同校への思いと感謝を表現した。
感謝の会は、式典と児童による発表の2部構成で行われ、教職員や児童らが話し合いながら準備を進めてきた。
当日、三橋国雄校長は地域や保護者らへ感謝を述べ、「子どもたちの成長した姿を見ていただきたいと会を設けた。4月からもそれぞれの学校で一生懸命頑張ってくれると思うので、これからもご支援よろしくお願いします」とあいさつ。式典では同校で登下校の見守り活動などを行ってきた学援隊に感謝状が贈られたほか、同校の46年の歴史も紹介された。
後半は、同校で学んだことをテーマに子どもたちが大きな声で発表。劇や歌、インタビュー映像を取り入れるなど、学年ごとに伝え方を工夫。計算できるようになったことや、登下校中の学援隊による見守りを通して自らあいさつできるようになったこと、学年を超えた交流で成長し合えたこと等、同校で多くの学びがあったことを伝えた。
また朝は運動や呼吸法等を取り入れたり、食後に全員で歯磨きしたりする「健康タイム」を独自に行ってきた同校。「心も体も健康になった」との発表も。児童たちは「新しい場所・人との出会いを大切に、すすき野小で学んだことを生かして頑張ります」などと、堂々と語っていた。
46年の歴史に幕
同校は、すすき野団地の分譲が開始した1974年、周辺の児童数増加に合わせて開校。5月の開校当初は団地の入居が遅れて児童がおらず、翌月に全校児童31人でスタートした。79年には児童数は千人以上となったが、その後徐々に減少。6年前に近隣の美しが丘西小が開校し、さらに児童数が減少していた。
現在の全校児童は128人。6年生は36人が3月に卒業、1年生から5年生92人は、4月から近隣の嶮山小・美しが丘西小・荏子田小に通学することになる。校舎は廃校にはならず、隣接するすすき野中の施設として維持されることから、今後の周辺校の児童数によっては再び開校される可能性もあるという。
また、3月29日には地域・卒業生代表による実行委員会主催で、午前10時から「すすき野小学校閉校イベント」も予定されている。
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