さつきが丘小学校(秋山順子校長)と同校ボランティアの会である「郷土史の会(下山和正会長)」が主催し、地域一体となって復活させた「どんど焼き」が1月11日、記念すべき第10回目を迎えた。
同地域で1975年ごろを境に途絶えていた伝統行事を、「子どもたちに体験してもらいたい」と同会が10年前に復活させた「どんど焼き」。自治会や商店会など同地区の住民が一体となって協力し、下台交差点脇で毎年実施されてきた。下山会長は「年々参加者や協力してくれる人が増え、まさに『発展』の10年間」と振り返り、「団子を焼く体験はなかなかできない。今後も子どもたちが無料で参加できるよう頑張っていきたい」と語った。
当日はさつきが丘小学校の児童を含む地域住民350人以上が参加。竹や木、正月の松飾り、しめ縄、書初めなどで組まれたやぐら(どんどや)に大きな火柱が立ちのぼると、参加者は木の枝に刺した団子を焼き、おいしそうに食べていた。
初参加の同校5年の女子児童は「餅を焼く体験が新しい」と話し、別の女子児童は「これが伝統なんだなと感じた」と語っていた。秋山校長は「今後の教育は地域とどう関わるかが大事。地域の方には長年支えてもらっている」と感謝を述べ、児童に向け「伝統を感じ、生きる力を身に付けてほしい」と語った。
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